JICA海外協力隊の世界日記

SAKAMOTO, search fire!

マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ Part. 2

出発の朝

 

あくる朝(前回記事はこちら→マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ Part. 1)。

朝5時前に目覚めた。5、6時間は眠れただろうか。

山を見た。案の定、表情は険しいままだった。

朝食の時間をゆったりと過ごしてしまったため、慌てて荷物をまとめる。

チェックアウトを済ませると、ガイドが既に待っていた。しかしガイドは言う。

「腹壊してるから違うガイド呼んだよ」

・・・お大事にしてくれい!

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出発!

 

まずはモーテルから、右手に岩山を見ながら麓の登山口へ。

登山口へ到着すると、シェフとポーターが待っていた。彼らと合流し、いよいよ登り始めた。

赤土を踏みしめながら、一歩一歩木々の間を抜けてゆく。

その様子は颯爽、とまではいかないが、すがすがしい空気に包まれ、大自然に背中を押されひたすら進む。

もちろん休憩をはさみつつ。

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どんどん行くで~

素晴らしい大自然。すれ違う人はほとんどいない。登山客、そして現地住民の方とごくまれに出くわすだけ。

彼らは犬と一緒に野生動物を狩っているらしい。貨幣経済の気配などない。

お金のことを考えなくていいなんて…最高やなあ、なんて考えながら登ってゆく。

…とここで川辺でランチ休憩!

パンと野菜、チーズ、卵、バナナ、フルーツジュースがお腹を満たす。

美しい水辺や周りの景観、登山メンバーとの会話が心を満たす。

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さあ、山小屋へ

休憩も終わり、再び登山開始。

徐々に景色を楽しむ余裕がなくなってきた。視線は足元へ。

なので、止まって写真を撮っておくことに。これが大正解だった。

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壮大な大自然のパノラマをよそに、体力ゲージが減ってゆく。

このボス山を越えると、人生の次のステージへ進めるのだろうか。

我々の登山ペースは予定より遅れていた。蓄積してゆく疲労。山頂はおろか山小屋が果てしなく遠く感じる。

登山ガイドに駆り立てられながら歩む。

山小屋到着!

 

出発して8時間近く歩いただろうか。ようやくチセポハットへ到着。ここで、他の宿泊者とともに次の日の朝をお迎えするのだ。

体力ゲージはまだ底をつきていなかったが、意外にも足が限界を迎えそうだった。このまま寝ると、次の日に木質化し、本当に棒になるような気さえした。

筋肉痛を少しでも抑えるため、ストレッチを入念に行った。理学療法士隊員の方が手伝ってくれ、アドバイスを受けながら筋肉をほぐすことができた。山頂を臨むのに頼りになる存在である。

同隊員と椅子に座って話をしていると、ドイツ人男性とフランス人カップルが話しかけてきた。日本人かと聞かれてイエスと答えると、日本トークが始まった。特に彼らはラーメンとアニメが好きらしい。後ろで聞いていた南アの青年は、ワン〇ースの話になると、ゾロが好きなんだ!と口を開いた。待っていたのだろうか(笑)

もちろん小屋には電気・ガス・水道なんかない。小部屋に用意されたお湯を体にかけて汗を流した。

そうこうしていると、辺りは夕闇と霞に包まれていた。

小屋に戻り、用意してくれた晩御飯を食べ、寝る準備に入った。

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寒スギィ!!!

 

用意していた湯たんぽ、コート、ヒートテックをすべて駆使し、寒さ対策は万全。用意してくれた寝袋もかなり高性能で助かった。

同行した元エチオピア隊員の方から、エチオピアの観光地で凍えて夜を過ごした話を聞いたのが昨日の今日だった。

雑魚寝スタイルで、15人ほどが小屋で横になっていた。私の横は、例のゾロ大好き青年。ゾロをリスペクトしてか、いびきもゾロ並み。ゾロのことは置いといて、しっかり休もう。

明日はいよいよ山の頂へアタックする。

昨夜の胸の高鳴りは期待からだった。いや、登っているうちに不安が期待へ変わったのかもしれない。

どちらにせよ、明日の朝に出発し、予定では10時には山頂に到着している。

無事にてっぺんまで到達できますように!カラダもってくれよ!!

―パート3へ続く―

 

 

~今日の晩御飯~

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・大量のパスタ

・チキンのトマト煮込み

・茄子の塩煮

・キャベツとニンジンのサラダ

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