JICA海外協力隊の世界日記

SAKAMOTO, search fire!

マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ Part. 4


滝へ

ゆっくりと目覚めた。

筋肉痛がひどいため、文字通りゆっくりと、である。

心地よい音が聞こえる。スタッフが朝食の準備をしてくれているようだ。

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7時前に出発。

草原が広がる道を歩いてゆく。

私たちの後ろには、昨日その頂を”いただく”ことができた山がそびえ立っていた。

何だか見送ってくれているようだ。

登りとは異なる道。途中、滝を見るために道からそれて、さらに下る。

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これまでの疲れが蓄積した足は、とうに限界を超えていた。

こうなると、気合いでなんとかするしかない。

アニマ〇浜口を脳内召喚し、ひたすら例の文句で鼓舞してもらう。

…しかし思う、いったい彼は誰を応援しているのだろうか?

彼は窮地に追い込まれた際にこの言葉を自身に言い聞かせたのを機に、不特定多数の人を対象にし始めたのだろうか。

召喚したはいいものの、完全に脳内は彼でいっぱいになってしまった。

アニマ〇浜口は、滝へと向かう。

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滝に到着!

ようやく到着。

この滝の名前は「Dziwe la Nkhalamba (ジウェランカランバ) Waterfalls」。「老人の池」のような意味らしい。

観光地となる前には、集落の長がこの地を訪ね、流行病が無くなることを願い、干ばつがひどいときは雨ごいを行ったとされている。

この地域には神ではなく自然を信仰する人がいるらしい。

ここで2時間ほどランチ休憩を取る。

とりあえず、滝の水が流れる映像で「気合」の二文字とオッチャンを洗い流す。

疲れていたが、滝つぼあたりを散策した。

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カラフルなトカゲがいたので、気合で捕まえた。

...おっと、100%排除できていなかったようだ。用心。

しばし涼んでいると、南アフリカの3人組が。なんと、ゾロもいるではないか(ゾロについてはこちら→マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ Part. 2)。

ゾロたちは滝の上から飛び込んでいた。

私たちも飛び込みたかったが、淡水は寄生虫のリスクがあるので断念。ここは大丈夫かとは思うが。

ランチを楽しんだあと、下山再開。

下山するのだが、登山道まで少し登り。

しかし楽な登り道はほんの束の間、そこからはひたすら下ってゆく。

登り道とは違い、景色の変化が少なくなったように感じるのは、ムランジェに慣れたからであろうか。

この「慣れる」という心理現象は、精神的な側面から考えると生存に有利かもしれない。

しかし同時に怖いものであるということをマラウイに来て気づかされた。

―幸せにも慣れてしまうのである。

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Zikomo, Mulanje!!!

下りはあっという間だった。

やはり、山肌を見るとその表情は穏やかに見える。

実は元来穏やかだが、第一印象は怖く気難しそうな人っているよね~。

仏像みたい、と言われた私よりは遥かに好人物である。

「ありがとう、ムランジェ」

感謝の気持ちでいっぱいだった。君のことは忘れない。

次はお腹を満たさねばならない。

一行はブランタイア市にてご褒美のステーキを食べるべく、ムランジェと別れをつげたのだった。

―マラウイ最高峰へ!~Mt. Mulanje~ 完―

 

~今日の晩御飯~

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ブランタイア市のGrilled 21にて。なんとドレスコードがあるレストラン。

ミックスグリルを注文。

ハンバーグ、鶏、牛、ポークチョリソー、とオールスターな一品。

味は皆さんの想像通りです。

牛は、マラウイでは珍しく、食べるために飼育されているらしい。

ビールが疲れた体に染み渡り、べろんべろんになってしまったのもいい思い出。

マラウイにお越しの際は、ぜひ。

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