JICA海外協力隊の世界日記

SAKAMOTO, search fire!

動物紹介② ~アフリカのカラフルバッタ~

皆さんこんにちは!

今回は植林地で見つけたカラフルなバッタを紹介します。

ある雨季の日…

雨季真っただ中。たまたま晴れた日の午前、植林のお手伝いを終え、植林地を後にしようと歩いていると、何やら飛び跳ねるヤツが

赤色の土と緑の草、どちらにも擬態することなく、バッタがいらっしゃいました。びっくりすることに超カラフル…(笑)

調べてみると、どうやら Zonocerus elegans という種類のようでした。

Zonocerus elegans

Zonocerus 属(属、または他の分類階級についてはこちら→動物紹介① ~usipa~)はアフリカにおおよそ2種類いるようで、elegans 南~東アフリカとマダガスカルのサバンナ、variegatus西~中央アフリカの熱帯域に生息しているそうです。

さらにelegans には2亜種が報告されていますが、情報が少なくよくわかりません!笑

見た目がかなり毒々しいですが、よく似た体色をもつvariegatus はガーナなどでは乾季に人々の重要なタンパク源となっているようです。つまり食べられます。今回見つけたelegans はよくわかりませんが、調理された状態で売っていたら食べてみたいですね~。

危険を察知したとき、臭い液体などを放出する虫がいますが、これは捕食者の鳥などを撃退する効果があるそうです。バッタを手で捕まえたことがある方ならご存じかと思いますが、口から液体を出しますよね。

elegans は背側から液体を出すそうですが、これは捕食者に食べられてしまっても、その液体が臭いあるいは不味ければ、奇抜な体色を捕食者に学習させて他個体が捕食される可能性を低くしているのではないでしょうか。毒をもつ昆虫に擬態している可能性もありますね。

☟同じ場所で似たような色のカメムシを見つけました。この御方はシンプルに臭そうです。。。

さて、今回はバッタの紹介でした。

動物にはいろいろな身を守る戦略があって面白いですね~。このマラウイを含む生息域で、この体色が生存に有利に働いているのでしょう。

ところで、動物の擬態は奥が深くて面白いです。日本にもタコやナナフシといった擬態する生き物がいます。たまには童心に帰り、海や森に出向いてそんな生き物たちを観察してみるのはいかがでしょうか(^^)

来月から新年度ですね!新生活が始まる方も、花粉と戦っている方も、日々お疲れ様です。引き続き応援しております。

来年度もよろしくお願いします!Tionana!

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