JICA海外協力隊の世界日記

Turi Kumwe Rwanda! ~We are together~

ルワンダの学校のテスト事情

※ブログのタイトル「Turi Kumwe」はキニアルワンダ語でWe are togetherという意味です

明けましておめでとうございます!

ルワンダで2回目の年末年始を過ごしました。JICA海外協力隊の派遣期間は基本2年間なので、これが最後かと思うとなかなか感慨深いです。

今回の年末年始はルワンダの観光地であるキブ湖周辺で過ごしたので、その様子は次回お伝えしようと思います。

今回は、以前にルワンダの学校事情(記事はこちら)でも触れたルワンダの試験を紹介しようと思います。

以前に紹介しましたが、ルワンダの学校は3学期制で、1学期は10〜12月、2学期は1月〜3月、3学期は4月〜8月です。その後、約3ヶ月の長期休暇があります。今回紹介するのは、1学期の期末試験です。

期末試験は1学期が学校レベル、2学期は郡(日本の都道府県相当)レベル、3学期は国レベルで試験があります。郡レベル、国レベルになると担当者や教育省が作成したテストを使用するため、基本的にはこの1学期のみが各教科の先生オリジナルのテストを実施することになります。(私の配属先のICTのテストは、郡レベルのテストまで自分で作成しました。理由はわかりません。)

また、テスト期間は、全教員総出で、テスト監督をする事になります。私の学校では、予め日程と担当クラスが各教員に割り振られ、基本的に丸一日テスト監督をすることになります。テスト時間は1教科につき、3時間あるため、午前1教科、午後1教科のみの実施となります。そのため、テスト期間は基本的に2週間程度あります。各学期の約6分の1がテスト期間です。正直、私にとって、1番疲れる期間です。

その後に待ち受けるのが採点期間。今回のICTの期末テストは私が作成し、私が担当する生徒約400名に対してテストを実施しました。何より大変だったのは、今年度から生徒が約2倍に増加し、採点をする量が倍増したことです。理由は、2023年度から職業訓練校の学費が安くなったことです(※ルワンダの学校の新年度は10月はじまりです)。その影響で、昨年度まで全校生徒数が約400名弱だったのが、今年度から約700名になりました。そのため、担当する生徒数も250名から400名程度になり、採点だけでも1週間かかります。

採点の大変なところは、生徒が記述した文章を解読する作業です。正直、お世辞にもきれいとは言えない文字を書き、全て筆記体に近い文体なので、解読班が必要です。近くにいる先生達に助力を頼みながら、根気よく採点を続けていきます。今なら、学生時代の先生たちの苦労が身にしみてよくわかります。

そして、採点がすべて終わると、休みに突入!生徒達は、全員自宅に帰り、先生たちも後処理が終わり次第、故郷に帰り、家族と休みを満喫します。配属先では、成績処理が終わった後に、先生と学校スタッフで、打ち上げをします。ルワンダのご馳走が振る舞われ、みんなでジュースやお酒を飲みながら、振り返りとこれまでの感謝の気持ちを伝え合います。この時が一番楽しい。すべてが終わり、次の日から休みなので、みんな精一杯楽しみます。すべての疲れが癒える瞬間です。

私の配属先では、これが各学期でやるルーティンです。日本と似通っているところもあれば、全然違う習慣もあるので、1年活動していても全然飽きないです。ルワンダのテスト事情について少しでも知ってもらえたら幸いです。

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