2023/10/23 Mon
人 文化
ルワンダの洋服屋さん
※ブログのタイトル「Turi Kumwe」はキニアルワンダ語でWe are togetherという意味です
Muraho(こんにちは)!
今回は、ルワンダの洋服屋さんについて紹介しようと思います。
ルワンダで現在主流の洋服は、日本と同じようにシャツやジャケット、ズボンなどの一般的な洋服です。役所や会社、学校などでの職員は襟付きのシャツでの通勤することが一般的で、これも日本と同じです。しかし、ルワンダには日本と異なる洋服文化があります。それが、キテンゲと呼ばれるアフリカ布でドレスやシャツ、鞄などまで作成するTailor(仕立屋さん、以下テイラー)が街中のあちこちに存在していることです。基本的にテイラーは個人事業主か、協同組合に所属して活動しています。
キテンゲ布の洋服は、日本でいうところの浴衣や着物のようで、女性がドレスにして普段から着ています。キテンゲ布の服は伝統的な装いのため、若者はあまり身につけてはおらず、主に40代以上の女性が身につけています。しかし、ルワンダ内では立派な職業として確立しており、私が活動している職業訓練校でもTailoring(服飾科)が人気のコースとしてあるほど、人気の職業です。
◽️実際に洋服を作ってみる
もし、ルワンダでアフリカ布を使用した洋服が欲しくなった際は、市場でキテンゲ布を購入し、近くにいるテイラーさんに依頼をすると約1週間程で仕立ててくれます。キテンゲ布は市場で約1000〜1500円程度で購入できます。洋服の作成料金はテイラーさん毎に異なりますが、相場は約500円。合計で、2000円弱でオーダーメイドの洋服を作成できます。
キテンゲ布の服は、派手な柄が多いですが、柄の種類が多岐に渡り、布選びだけでも非常に楽しいです。そして、洋服にした際には、とてもお洒落できっと気に入るはずです。
私も最近になって、腕が良く、人柄が最高なテイラーさんを見つけたので、帰国間際に大量に洋服や鞄を仕立ててもらっています。折角なので、ご紹介しようと思います!
【ママグローリア】
◽️お世話になっているテイラーさん
お名前は、ママグローリア(グローリアさんのお母さんという意。(ルワンダではママorパパ + 子供の名前で呼ぶことがよくある)。以前、世界日記で紹介したYEGO centerでTailorのクラスをボランティアで教えている本当のお母さんのような方です。
YEGO centerの記事はこちら
彼女のクラスでは、10代で子供が産まれてシングルマザーとなってしまった子に裁縫のいろはを教えています。生徒たちは、若くしてシングルマザーとなってしまったため、学校をドロップアウトしてしまった子がほとんどです。そのような生徒たちをテイラーとしてお金を稼げるようにすることを目的にママグローリアはボランティアの先生として活動されています。
この方は、同じルワマガナ郡で活動されているマーケティング隊員から紹介してもらったのですが、今ではルワマガナの隊員は全員彼女に服を作ってもらっています。腕は最高に良いのに、老後の趣味と社会貢献活動を兼ねて行っているため、お金をほとんど取ってくれません。そのため、せめて彼女のことを知ってもらおうと今回紹介させていただきました。
【ママグローリアに仕立ててもらったズボン】
【ママグローリアの生徒さん】
今回は、ルワンダの洋服事情とお気に入りのテイラーさんを紹介させていただきました。ルワンダには彼女のように、人知れず素晴らしい活動をされている方が多くいるので、今後来られる方には、ルワンダの景色だけでなく、人にも注目してもらえたら、よりルワンダを楽しめると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Murakoze cyane! (ムラコゼチャーネ:キニアルワンダ語で「ありがとうございます」という意味)
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