2020/06/30 Tue
文化 生活
ホンジュラスといえばスキューバダイビング
前回は、私の任地のレジャー事情について紹介しましたが、日本は夏、ということでホンジュラスのビーチリゾートを紹介したいと思います。
ホンジュラスでオススメのレジャーは何といってもスキューバダイビングです。カリブ海にはオーストラリアのグレートバリアリーフに次ぐ大珊瑚礁地帯があります。カリブ海に浮かぶホンジュラスのバイア諸島でも素晴らしい珊瑚礁の海を楽しむことが出来ます。
元ホンジュラス隊員の佐谷さんもロアタン島について紹介しています。(「ロアタン島」をクリックするとリンク先の記事が読めます)
バイア諸島には、ロアタン島の他にもウティラ島、グアナハ島、カヨス・コチーノス諸島があります。そのなかでもウティラ島は、他の島と比べてローカルな雰囲気で、安くスキューバダイビングライセンスを取ることが出来るので、世界中からダイバーがやってきます。日常会話は英語、欧米人が行き交う島は「ここはホンジュラス?」と思わずにはいられない場所です。
ところで、カリブ海でも例に漏れずプラスチックによる海洋汚染は深刻な問題です。観光業が中心のバイア諸島では、昨年プラスチック容器入りの飲料の販売が中止されました。
禁止前の様子。島内から排出される大量のプラスチックボトルはフェリーで本土に運ばれ、リサイクルするために輸出されます。
ウティラ島へのアクセスは、首都テグシガルパから飛行機で北部の都市ラ・セイバまで移動し、その後フェリーまたはウティラ島行きの小型飛行機に乗り換える方法があります。高地で年中涼しいテグシガルパから、ホンジュラスの山間地帯を超えたカリブ海側は気温も湿度も高くまさに熱帯地域の気候に驚きます。
山に温かい空気がぶつかり雲が発生している様子がよく分かります。
ちなみに、JICAの安全管理の理由から隊員はフェリーの利用は許可されていません。
ラ・セイバ~ウティラ島を結ぶ飛行機はとってもコンパクト。コックピットの扉は開いたまま、どきどきのフライトです。今の新型コロナウイルス問題の状況では考えられない「蜜」な空間です(^^;
私は他の隊員と一緒に、5日間でオープウォーターとアドバンストの2つのライセンスを取得するコースに参加しました。
以前、旅行先のエnジプトの紅海で体験ダイビングをして感動した経験から、カリブ海でもダイビングをしたい!という割と軽い気持ちでライセンス取得に挑戦しました。海の中の植生や動物達は言葉で表現できないほど素晴らしいものでしたが、船酔いと波酔いで途中離脱も考えるほど体力的に辛かったです…
しかし、滞在中にダイビングセンターから見た水平線近くに沈む夕日や、
ダイバーの方の結婚式にも偶然居合わせて、ホンジュラスでの心温まる思い出になりました。
こちらは宗教や伝統にとらわれない自由な結婚式です。ホンジュラスでは、教会でのキリスト教スタイルの結婚式が一般的ですが、私の任地では、配属先の市役所で「シビルウエディング」(宗教によらず参列者が結婚を承認する形で行われる市民結婚式)を挙げるカップルもいました。
現在、ホンジュラスの国境封鎖は続いていて、ダイビングを楽しめるようになるにはまだ時間がかかりそうです。一方で、海の中はいつもと変わらず、新型コロナウイルス問題とは無縁の静かな世界なのだろうと思います。早く状況が収束し新たな日常が戻ることを祈るばかりです。
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