JICA海外協力隊の世界日記

めんそーれ もうひとつのオキナワ日記

ラボでの活動のその後...(前編)

Hola! 34回目の世界日記は、「ラボでの活動のその後…(前編)」です!

去年、こちらの↓世界日記で配属先のラボでの活動について紹介させていただきました。

『ラボでの活動が一歩前進!!』

今回はその後、私の活動がどうなったのかについて紹介いたします!

ちなみに、こちら↓は配属先のラボを紹介した世界日記になります。

『配属先の紹介!(ラボ編)』


ラボでは、私は"陽イオン交換容量(以下、CEC : Cation Exchange Capacity)"という土壌分析項目の1つについて、分析の見直しを行っていました。

このCECは、土壌の保肥力(養分を蓄えられる量)を示す項目であり、分析の結果を基に農家さんに肥料の種類や施肥量などのアドバイスを行う際に、大事なキーワードの1つになります。

2023年の間にはこの項目を見直すにあたって、まず初めに試験を行いました。

また2024年になってから、さらに試験を重ねて様々な条件下で「現在ラボが出している数値とどのくらい誤差があるのか」などを確認していました。

(写真は、CECのテスト中の様子)

これらのテストを行っている最中に、同僚から

「あかりが試しているCECの分析に使う試薬は、値段が高いからあんまりたくさん使わないで欲しい。」

と言われたことがありました。

その試薬は、実験用の純度が高いアルコールでした。

「じゃあどうしようか?」となった時に、同僚から「こっちのアルコールじゃだめなの?」と少し純度が落ちるアルコールを提案されました。

日本にいたときの私なら、「いやだめでしょう!」と何も考えずに、即答していたと思います。

でも、ボリビアの生活に慣れた今では、「臨機応変」が自分の中での合言葉。笑

「試しにやってみるか!」と気づけば、同僚に返答していました。笑

そこで、「純度の低いアルコールを使っても大丈夫なのか?」を確認するために、同じ土壌サンプルを使って分析を行いました。

(写真は、同僚がすすめてきた純度が低いアルコール)

その結果…何度分析をしても同じデータが出ることが分かりました!

日本でもこんな経験が無かったので、ほんとびっくりでした。

ちなみに…純度の低いアルコールと高いものの値段の違いは、約10倍以上。

そりゃ、同じデータが出るものであれば、コスト的にも純度の低いものを使った方がいいのは、一目瞭然です。笑

というような感じで、試験を続け…私の任期の間に採取した配属先の農家さんの土壌サンプルを全て分析することになりました。

その数、約400個。なかなかのサンプル量です…笑

次回の世界日記も、「ラボでの活動の続き」について書きたいと思います。

では、また~!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ