JICA海外協力隊の世界日記

La vida en Honduras

ボランティア活動の締めくくり

 新年あけましておめでとうございます! 2020年となりホンジュラスでの隊員生活もカウントダウンとなってしまいました。

 活動の締めくくりとして、12月末に任地グラシアス市での活動最終報告会を実施しました。報告会には、配属先であるグラシアス市保健事務所の同僚スタッフはじめ、学校保健の活動を共にしてきた高校の先生そして同じ任地の後輩隊員とJICAホンジュラス事務所からボランティア調整員さんが参加してくれました。報告会では2年間、注力してきた予防啓発活動の質的向上に関する報告と、並行して行っていた学校保健テキストを使った保健教育の導入についても紹介しました。

 保健所内での業務の優先順位として、患者の診療業務や妊産婦率・乳幼児率といった人口管理等が優先されがちで保健推進員の予防啓発活動に費やす時間も道具も制限されがちでした。そこで、ただ病気予防について口頭で話すだけでなく、病気にかかってしまう具体的な原因から、病気のサインとなる症状の説明、そして予防啓発活動で最も大事な予防方法の正確な伝達を念頭に置いた予防啓発活動の呼びかけを行ってきました。活動の例としては、保健推進員対象のHIVエイズなどテーマ別の研修会の実施や啓発ポスターの作成講座、ゲームなどを通じた体験型予防啓発活動の紹介、そして過去の世界日記でもお伝えした学校保健冊子(ブログはこちら)の導入などを行ってきました。

 最終報告会の少し前には、学校保健の活動を行ってきた小中一貫学校での学校保健冊子に関わる説明会を実施しました。ここの学校では、同県にいた看護師隊員さんや助産師隊員さん達と協力した教員向けの保健・性講座を実施してきたほか、学内での健康啓発フェア(記事はこちら)などの運営補助を行ってきました。今年から保健講座を受けた先生達を中心として学校保健の実践が望まれるため、それに向けた学校保健の進め方・学校保健冊子の内容と使い方に関する説明を最後に行いました。

 先生からは、今年も生徒主体の健康フェアを計画したり、冊子を基に学校保健をカリキュラムに組んでいくといった積極的な意見をもらうことができました。

 12月中旬には、最後となるグラシアスの各コミュニティを周り、その時に学校保健を行ってきた子ども達からサプライズでお別れ会を開いてもらいました。ホンジュラスの思い出にと、こちらの伝統工芸品である色鮮やかな絵が描かれた屋根瓦を頂きました。瓦には、ホンジュラスの国鳥であるコンゴウインコや日本とホンジュラスの国旗柄の2頭の蝶が描かれているオリジナルのホンジュラス土産をいただくことができました。いつも笑顔で元気に「Hola Taka!」と名前を呼んでくれるこちらの子ども達、別れるのは寂しいですが次会う時に彼らがどのように成長しているのか今から楽しみです!

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