2024/08/30 Fri
観光
モロッコの歩き方 ~N°04 マラケシュ・ワルザザート~
サラム・アレイコム(こんにちは)
モロッコから 助産師のまーみん です。
今回「モロッコの歩き方 10/2022~09/2024」第四弾は、
マラケシュ旧市街 編
アイト・ベン・ハドゥの集落 編
屈指の人気都市、レンガ色の町 マラケシュ(Marrakesh)とワルザザート(Ouarzazate)を訪れたいと思います!
マラケシュ(Marrakesh)
マラケシュは観光業が盛んでかつては都が置かれ国名もこの都市名に由来しており、現地語で「神の国」を意味するそうです。ラバト や カサブランカ から電車や飛行機で向かうこともできますが、アガディール や エッサウィラからバスが通っています。(夏場は悠に40℃を超えるマラケシュ、個人的には電車よりバスが快適ですが、マラケシュ駅の外観デザインが大好きです)
マラケシュ市内の移動はalsaが運営するバスや黄色いプチタクシーが便利です。ここでのタクシーはメーター制ではあるものの、観光客価格を提示される場合は乗車前に交渉することをおすすめします。
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マラケシュ旧市街(メディナMedina)
2023年9月モロッコ地震で被災しなかなか復興が進んでいない地方がある現状ですが、塔内の被害があったクトゥビーヤモスク(Mosqué Koutoubia)は今年のラマダン前の再建が進められ、フナ広場(Jamaâ El-Fna)にも観光客が戻ってきています。豪華絢爛なバヒア宮殿(Le Palais de la Bahia)、ベン・ユーセフ神学校(La Medersa Ben Youssef)など、歴史的で繊細な建築様式が多く見どころです。(イスラム圏は金曜午後がお休みに当たりますが、モロッコの公営施設はその日に無料開放されており、観光でもお得に巡ることができます。)
その他にも、以前にご紹介したマジョレル庭園(Le jardin Majorelle)や新市街のギリーズ(Gueliz)はモダンで華やかな建物が立ち並び、ショッピングを楽しみたい方や気分転換したい隊員さんたち必見です。オリーブの木々が生い茂る メナラ庭園(Les Jardins de la Ménara)のお散歩も癒されます。
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ワルザザート(Ouarzazate)
マラケシュからワルザザードはバスもしくはグランドタクシーで移動することができます。アトラス山脈(L'Atlas)越え、エルラシディア(Errachidia)道中の景色を楽しむためにも、酔い止め薬の使用をおすすめします。地震の落石で未だ遮断されたルートに心苦しくなりましたが、標高1,000mを越えに位置するラクダ色が広がる町を伝統的な手法で取り戻してゆく職人技に目が離せませんでした。
この内陸の地も夏場は50℃近くになり、灼熱の太陽が眩しい乾燥地帯です。ここでも壮大な要塞(Taourirt Kasbah)を見ることができます。また、数々のロケ地になった映画スタジオ(Atlas Studios)があり、有名な映画シーンの一部に入り込めたようでテンションが上がりました。そして初夏の夜、お宿のバルコニーから眺めた天の川は肉眼でもとても美しかったです。
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アイト・ベン・ハドゥの集落(Aït Ben Haddou)
マラケシュとサハラ砂漠を中継する貿易ルート上にあり、このワルザザート近郊の集落へマラケシュの町中から出発する 現地ツアー は毎日開催されています。数時間の日帰りプランも多く、マラケシュのホテル付近を集合場所にして送迎車が利用できるので、週末旅で何度もお世話になりました。
先住民が身を守るために築かれた城塞は、かつて金や銀、香辛料などを何か月もかけて運ぶ商人たちの立ち寄り場所にもなっていました。土造りの伝統的な建築様式が守られた美しい集落に居住を続けているのは、現在僅か5つのご家族になっているそうです。新市街から川(La rivière d'Asif Ounila)を渡ってガイドさんと共に入村しました。
日本で言う藍染の手工芸が艶やかで、このインディゴブルー(bleu indigo)と、サフランの黄色(jaune safran)、ミントティーの茶色を組み合わせてモロッコの景色を描く炙り絵にも惹かれます。
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=motto満喫プラン=
マラケシュ発のグランドタクシーや現地ツアーが多く出ているのでここを拠点に各地を楽しむのも良いかもしれません。
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ウリカ(Ourika)
マラケシュから1時間ほどでアトラス山脈の麓 ウリカ渓谷(Vallée de l'Ourika)を訪れることができます。モロッコ地震の際には急に水が湧き出るなど地形変動が大きいエリアでもありましたが、緑豊かな避暑地の川床でゆったりとランチタイムを過ごすと最高のデトックスです。11月頃に散策すると紅葉を満喫することもできるのでおすすめです。
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イムリル(Imlil)
マラケシュから1時間半ほどで訪れることができる標高1,800mの大自然が広がるイムリルもトレッキングに人気があり素敵な村です。春先には薄ピンク色のアーモンドの花が、まるで日本のお花見を彷彿させます。そして、アトラス山脈西部にある モロッコ最高峰トゥブカル山(Toubkal)の登山口としても人々が集います。隊員仲間たちと登頂を達成できた3日間は最高の思い出になりました。
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ウズード(Ouzoud)
マラケシュから北東に車で3時間ほど進むとアジラル県に ウズードの滝(Les Cascades d'Ouzoud)があります。北アフリカで最大の滝で、アフリカ全土ではジンバブエ共和国とザンビア共和国の国境にあるヴィクトリアの滝(Victoria Falls)に次ぐ大きさになるそうです。水量が増える夏前が見応えあると聞きましたが、残暑に 最後のモロッコ旅 で滝壺に飛び込んできました!(わがままを叶えてくれた同級生隊員さんに感謝です)
暑い内陸部 マラケシュ周辺の町々 はいかがでしたか?
続いては、まーみんと モロッコの古都 に参りましょう!
ボン・ボヤージュ!٩( ᐛ )و (フランス語で「よい旅を!」)
※換算レートや町情報は2024年8月現在のデータであり、まーみんの主観 が含まれていることをご了承ください。
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