2024/08/15 Thu
観光
モロッコの歩き方 ~N°03 エッサウィラ・アガディール~
サラム・アレイコム(こんにちは)
モロッコから 助産師のまーみん です。
今回は「モロッコの歩き方 10/2022~09/2024」第三弾は、
エッサウィラ旧市街(旧モガドール) 編
ここからは大西洋域を南部へ、港町エッサウィラ(Essaouira)とさらに足を伸ばしてアガディール(Agadir)を訪れたいと思います!
エルジャディダ からはバスで向かいます。グランドタクシーを乗り継ぎ途中下車して、牡蠣の名産地ワリディア(Oualidia)、陶器の町サフィ(Safi)に立ち寄るのも良いかもしれません。
モロッコの公用語はアラビア語とベルベル語(アトラス山脈に暮らすベルベル人が話す言語)ですが、観光地を巡る前にちょこっとモロッコ方言アラビア語をお伝えしておきます。
エッサウィラ(Essaouira)
エッサウィラはアフリカとヨーロッパを結ぶ貿易港として重要な役割を果たしてきました。小さな要塞:モガドール(Mogador)が元の地名でしたが、現地では サウィラ と呼ばれ、白と青が基調の おしゃれな港町 は国内外からの観光客で賑わいます。通年の寒暖差が少なく、穏やかなビーチには多くのサーファーも集まります。
また、毎年6月に国際音楽祭(le Festival Gnaoua et Musiques du Monde d’Essaouira)が開催されており、400名以上のアーティストが集い、アフリカの伝統的なグナワ音楽で盛り上が流そうです。
.
旧市街(メディナMedina)
エッサウィラの旧市街は、フランス人建築家により設計されておりヨーロッパのような景観が魅力のひとつです。道幅が広く開放的な雰囲気は、どことなく他の町とは違った気分を味わうことができます。青空とのコントラストが美しく、町を囲む城壁を進むと大西洋に向かってずらりと大砲が並ぶ光景が圧巻です。
漁港まで歩みを進めるとたくさんの青い漁船と飛び交うカモメたちに目が惹かれます。そして、魚市場にはその日に採れた鮮魚が並び、その場でのリクエストで捌いてもらうことができ、そのまま魚介類を近くの屋台で調理してもらってすぐにいただけます。モロッコの港町でおすすめの歩き方です。
.
.
アガディール(Agadir)
エッサウィラからさらにバスで数時間、アトラス山脈の西端を南下して行くとアガディールにたどり着きますが、ジグザグと山道が続くため、得意でない方は酔い止め薬があると安心です。現在はこの地域までの電車がまだ繋がっていないので、国内移動も飛行機でダイレクトにアガディール空港に入るのもおすすめです。
アガディールも大西洋に面し漁業が盛んなだけでなく、リゾート地として観光客が多く訪れます。乾燥地帯に自生するアルガンの木が有名で、オリーブオイルよりも豊富にビタミンEを含み、抗酸化作用や保湿効果が高いとされるアルガンオイルの産地です。そして、アーモンドやピーナツを粉砕してアルガンオイルとハチミツを混ぜて作られる アムロー(Amlou)というピーナツバターのようなペーストはとても美味で大好きな食材のひとつで、パンのお供に人気があります。
同僚から写真を見せてもらい行ってみたくなった クロコパーク(Crocoparc)は、数多くのナイルワニ(Crocodylus niloticus)に出会える上に、広い植物園内を心地良く散策でき面白いスポットです。その他、毎年7月にはモロッコの先住民アマジグ族(Amazigh)の文化が楽しめる音楽イベント(Timitar festival)が、国王陛下の支援の元で開催され、さらに賑わうそうです。
.
=motto満喫プラン=
モロッコの地域区分では12地域があり、任期満了を間近に南部の町を訪れて全域制覇を果たせました。広大な眺望と温和な現地の人々に出逢える素晴らしいエリアだったのでご紹介します。(現在、隊員が国内移動できるのは10地域。)
.
タンタン(Tan tan)
バスでの移動は片道10時間以上かかり、カサブランカからのフライトも決まった曜日のみであることがネックとなり、なかなか週末旅では叶いませんでしたが、地名がかわいらしく、西サハラに最も近い地タンタンに、どうしても踏み入れたいと思っていました。この地でも毎年9月に盛大な騎馬祭(Moussem de Tantan)が開催されます。飛行場前に全くタクシーが待機していないので、市内までは最大片道70dh/往復150dhで送迎タクシーを事前に依頼しておくとスムーズかもしれません。
タンタンの入口に当たるロータリーにそびえる2頭のラクダの像は、大パノラマの中に印象的です。中心地へ続く一本道以外は見渡す限り砂漠地帯が広がる光景に、見知らぬ星に来たかのように錯覚さえしてしまいます。そこに沈む大きな夕日はこれまで見た中で上位に美しかったです。英語やフランス語を話せる方は少ないですが、とても温かく優しい町の人々に迎えてもらえて静かにゆったりと時間を過ごすことができました。
タンタンからバスで北上する際には、美しい海岸とサボテンの産地 シディシフニ(Sidi Ifni)から ルグジラ(Legzira)に立ち寄ると、自然に波が創り出した壮大なアーチを見ることができます。金銀工芸品や宝石の産地で有名な ティズニート(Tiznit)では、神話にも伝わる青い泉(La Source Bleue)が美しく残されていました。
一見は百聞にしかず、モロッコ南部はいかがでしたか?
続いては、まーみん が度々訪れた マラケシュ 周辺をご案内しましょう!
ボン・ボヤージュ!٩( ᐛ )و (フランス語で「よい旅を!」)
※換算レートや町情報は2024年8月現在のデータであり、まーみんの主観 が含まれていることをご了承ください。
SHARE