JICA海外協力隊の世界日記

La Vida Rica

ホンジュラスの行事(1月~8月)

2021年、あけましておめでとうございます。このブログを書き始めてちょうど1年が経ちました。1年前は新型コロナウイルスが確認され始めたころで、まさか自分が帰国するとは思ってませんでした。

協力隊は1年目はゆっくり現地に馴染んで、2年目から本格的に活動を始めていけばいい、と言われているのを聞いていましたが、隊員として派遣から退避一時帰国までの約1年を経験して、そのときに出来ることはそのときにやる、という気持ちで過ごした方が良いと学びました。

さて、前回は9月~12月のホンジュラスの行事を紹介しましたので、順番は逆になりますが、今回は1年の前半の行事について、私の任地を中心に紹介したいと思います。

1月は新年です。大晦日の夜は家族で集まり飲んで踊って、花火や爆竹を鳴らして賑やかに過ごします。私は、年末年始の休み期間中に任国外旅行でホンジュラスからニカラグア、コスタリカ、パナマと中米をバスで旅行しました。1枚目の写真は、ニカラグアとコスタリカの国境です。2020年1月1日は虹が出ていました。下の写真は中米で一番大きな湖があるニカラグアの観光地グラナダという街の大晦日の様子です。

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地元の住民が爆竹を詰めた人形を燃やすところの見学が新年の幕開けでした。これらの中米の国々は同じスペイン語圏であり、歴史的な背景や街並み、自然環境は似ているところも多いですが、言葉の表現や農業や経済規模、国の発展の程度が少しずつ違うところは実際に行ってみて気づくことがあり、外から任国を知ることができる、とても良い経験になりました。

2月は学校の新学期の始まりです。私の任地グイノペ市では、市から新入生へ文房具をプレゼントするので市役所にはお母さんたちの行列ができました。父の日も2月に祝います。そして、任地ではみかんの収穫シーズン締めくくりとしてFestival de naranja(オレンジ祭り)が開催されます。

3月からは徐々に気温が上がり夏の始まりです。ホンジュラス南西部は乾燥しているので水不足は深刻な問題です。任地に赴任してすぐの2年前の3月、市役所環境課が中心となり、上流地区の住民が集まり上水道の管理について激しい話し合いが行われていたのを思い出します。問題は、上流の住民が農業のために必要以上に水を引き込むため、下流まで水が充分にいきわたらないことでした。結局、1日のうち数時間だけ上水道を締める、と決まりました。ちなみに、3月はEl día mundial del agua(世界水の日)があるので、その年は市役所環境課職員が市民向けに山火事防止と消火についてセミナーを実施しました。(下の写真。消火の様子。心もとない感じがしますが、水がないときにどうやって消火するのかがポイントです)

4月はSemana santa(セマナサンタ)と呼ぶイースター(復活祭)の長期休暇があります。各地で華やかなお祭りが開催されます。休み期間には国内外で旅行を楽しむ人もいます。私もホンジュラス北部のカリブ海のウティラ島にスキューバダイビングをしに行きました。5月は日本と同様に母の日があります。6月、7月、8月はこれといった大きなイベントはありませんが、毎年4月はEl día mundial de la tierra(アースディ)、5月はEl día mundial de la biodiversidad(国際生物多様性の日)、6月はEl día mundial del medio ambiente(世界環境デー) といった環境に関する日は、地域や学校によっては啓発活動が行われているところもありました。

私は派遣後2年目に入ったところで退避一時帰国になりましたので、まだ参加していないイベントがあったので残念です。最近、日本でも注目度が高まっているホンジュラスコーヒーですが、コーヒー祭りも現地では行われているので、いつか渡航できるようになったら是非遊びに行きたいと思います。

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