2024/01/15 Mon
文化 歴史 観光
#28 苦い牛乳の街?!
こんにちは、ナミビアのオマルルにあるウバセン小学校で活動しています、豊田です。
ナミビアに1年半以上住み、色々な街を回って、ナミビアの街の名前には意味があることを少しずつ知っていきました。
ウィキペディア等で調べて知ったものもあれば、実際に訪れて知ったものもあります。
その中から10個紹介しようと思います。
- 苦い牛乳
- 風の強い一角
- スワコップの河口
- クジラの湾
- 大きな泉
- 人々が泣く場所
- かかとをつまむ
- ドイツ人商人の名前
- 美しい場所
- 貴重だが孤独な場所
① オマルル=苦い牛乳(オシヘレロ語)
私の任地であるオマルル。牛がこの土地の草を食べると、牛乳が苦くなったことから名付けられたらしいです。
ナミビアの街で唯一地下水が豊富で、美味しい水道水が飲めます。
約2年間過ごした大好きな街です。
② ウィントフック=風の強い一角(アフリカーンス語)
首都ウィントフック。他にもいくつかの由来があるようですが、↑はよく聞くものです。
標高が1700m超えと高く、確かに風がよく吹きます。影に入れば涼しいと感じることが多いです。
③ スワコップムント=スワコップの河口(ドイツ語)
第2の都市と言われる、大西洋に面した街。おしゃれなカフェやショップがたくさんあります。
大西洋に沈む夕日はとても美しいです。
元の意味は「排泄口」(ナマ語)。少し下品な名前ですが、氾濫時の川は、泥の塊、草木、動物の死骸を運んでくるので“Swachaub”とナマ族により名付けられたそうです。
ドイツによる植民地時代の1896年から、現在と同じく”スワコップムント”と呼ばれるようになったらしいです。
④ ウォルビスベイ=クジラの湾(アフリカーンス語)
スワコップムントの南にあり、Dune7(ナミビア1高い砂丘)やサンドイッチハーバー(砂漠と海の絶景)、フラミンゴラグーンなど、魅力的な観光地がたくさんの街です。
Dune7は、#1の記事の1番最初の写真をぜひ見てくださいね。
名前の意味にもなっているクジラですが、私は残念ながら見たことはありませんが、7〜11月のシーズンになると様々な種類のクジラが見られるそうです。
⑤ グルートフォンテイン=大きな泉(アフリカーンス語)
世界最大の隕石がある街。隕石については、#17に書いています。
⑥アランディス=人々が泣く場所(コエコエ語)
「アランディスには何もあらんディス。」といった自虐ネタがあるようですが、同じナミビア隊員の加藤さんが、アランディスについても色々と紹介してくれているので、ぜひ読んでみてくださいね。↓
「From ナミビア ~アラフォー電気系エンジニアのアランディス奮闘記~」
⑦ウサコス=かかとをつまむ(オシへレロ語)
どうしてこのような意味になったのかはわかりません。
今は人口も少なく、小さな街ですが、昔は栄えていたようで、過去に使われていた大きな駅がありました。
⑧リューデリッツ=ドイツ人商人の名前
1884年にナミビアのドイツによる植民地支配が始まった街。前回#27で詳しく書いたので、ぜひ読んでください。
⑨オチワロンゴ=美しい場所(オシヘレロ語)
クロコダイルファーム(詳しくは#25)やチーター保護センター(詳しくは#17)などが近くにあります。
個人的には、大きいスーパーマーケットも魅力的で、キューピーのマヨネーズやお稲荷さんが買えます。
⑩ソリティア=貴重だが孤独な場所
首都から砂漠(Sossusvlei#8)へ向かう道中に通る、とても小さな街です。
ソリティアと聞くと、トランプのゲームを思い出す人も多いのではないかと思いますが、「1粒のダイヤモンド」「孤独」という2つの意味があるそうです。
その2つの意味を組み合わせて、「唯一無二の存在」「貴重だが孤独な場所」とも考えられているそうです。
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他にも、カトゥトゥラ(住みたくない場所)やハカハナ(急げ)など色々な地名があります。
人の名前から来ているものもあれば、川や丘などその土地を表したようなものもあります。
プラスの意味のものもあれば、少しマイナスに感じる意味の名前もありました。
ウイス(苦い水)やオカハンジャ(2つの川が1つになる所)、⑤のグルートフォンテイン(大きな泉)など、水に関連する名前も多い気がしました。
植民地時代のドイツ語から来ているものもあれば、現地語で名付けられたものも多かったです。
これまで日本では、特にそれぞれの地名の意味を意識したことがなかったので、とても興味深かったです。
あなたの街の名前に意味はありますか?
気になった方はぜひ調べてみてください。それではまた次回。
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