2024/06/28 Fri
観光
モロッコの歩き方 10/2022~09/2024
サラム・アレイコム(こんにちは)
モロッコから 助産師のまーみん です。
昨年2023年9月のモロッコ地震以降、とても多くモロッコ国内旅行をしてきたと自負しています。(ボランティア日本人が被災地に迷惑をかけずにできること、国内旅行で各地を知り現地でお金を使い小さくても経済を回そう!という発想で 週末旅隊員 に至った)
観光雑誌でも目にする名所巡りはもちろんのこと、現在30名を超えた隊員仲間達の任地をあらゆる交通手段を駆使して、しかもほぼ週末だけを利用して訪れてきました。
ラマダン期間中は安全対策上で都市間移動を控える必要があったこと、保健省に所属し活動しているため普段まとまった休暇がないこと などハードルはありましたが、元2019-3次隊の予定任地を巡る という第一目標を達成したので、モロッコ旅行でおすすめを教えてほしい!というリクエストにお応えするかたちで還元することにしました。(出産は待ったなし!連休取れないのは慣れっこやけど、大多数の教育隊員さんが学校に合わせて2-3か月のバカンスがあるのを知ると羨ましいとは正直思う笑)
モハメッド6世国王が発表した国外からモロッコへの観光促進を目的とする「アジュール計画」において、モロッコは観光事業開発に力を入れていて日本からも毎年約3万人前後の観光客が訪れているそうです。
ということで、まーみんとモロッコ旅に出かけましょう!
ヤッラー!《 Let‘s go!》
ちょっと待ってその前に!
モロッコまでのフライトのチケットは確保しました。
いざモロッコに入国した際、空港から目的地への移動手段には迷いますよね。
そこからの国内の移動手段を先に知っておきましょう!
私の赴任時には首都ラバトの ラバト・サレ空港(RBA)から入国しましたが、観光都市の マラケシュ・メナラ空港(RAK)や カサブランカのムハンマド5世国際空港(CMN)に到着する方が多いと思います。
ラバトやマラケシュの場合は、空港から市内へタクシーや送迎バスの利用が必要で、ムハンマド5世国際空港の場合は、それに加えて電車の駅が空港に直結しており便利です。
モロッコ国内の宿を予約する際、空港送迎シャトルバスが利用できるホテルを選ぶこともおすすめです。
マラケシュ空港から市内へのタクシーは最大でも150dh(2,400円程度)のようです。(市内移動のプチタクシーは走行距離によりメーター料金ですが、観光客価格を提示されることがあるらしい…)
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モロッコの移動手段
主な都市間移動はオンラインで事前にチケット予約が可能です。
以下が通っていない町間移動は、中長距離の乗合タクシー や ツアー送迎車 を利用することになります。(モロッコの交通事情 に関してはまたどこかで…)
ONCF:モロッコ国営の鉄道会社。各駅舎のデザインも見どころのひとつ。
国内の主要都市間の長距離移動に重要で、区間によっては乗車日が近づいてくるとチケット価格が変動したり、当日乗車券が売り切れていたり、駅のサービスカウンターが大行列になることが多いので、事前購入がおすすめ。予約サイトから車両ランクや日時変更もできる。
各駅ではアラビア語とフランス語でアナウンスが流れる。電光掲示板で電車の時刻と行き先、プラットフォーム番号が確認できるが乗車前に駅員さんがチケットを確認して教えてくれる。日本のように車両番号はフォームには表示されていないので、到着した車体を眺めながら確認することが多いが、駅員さんがおおよその場所を教えてくれることも。
ただし、自分の座席番号に他のモロッコ人が着席していることがほとんどで、乗車時に自分の座席を譲ってもらえるよう交渉する必要が常に伴う。(なぜ自分の席に座らない…笑)
Supratours:ONCFの子会社で電車が通っていない町にバスサービスを提供。
予約サイトからはバスだけでなく電車の予約も可能。ONCFのサイトアクセスが混雑している際に代用できる点もありがたい。
CTM:モロッコで最も古い公共交通機関。
私営バスよりも安全性が高く事故の可能性が回避できると思われる。町によってはCTMバスの乗降場が複数あったり、他の市営バス会社と共同の停留所になっていたりする。預け荷物がある場合は150円程度で別途チケット購入が必要。
Royal Air Maroc:モロッコの航空会社。
モロッコは南北に領土が広いが片道1万円前後で国内線移動が叶う。到着地の空港から市内へはタクシー利用になるため空港前に多く待ちわびられているが、知り合いのドライバーがいる町では事前にフライト到着時刻を伝えておくとお迎えにも来てくれる。
トラム:ラバト と カサブランカ に走る路面電車。
1回の乗車100円程度で市内移動ができ、往復切符がお買い得。ラバトはチケットの読み取り機が車内にあり、カサブランカは路面駅に改札がある。どちらの町も現在2本のラインが走っているが、一定時間内での乗換は1枚のチケットで乗車ができる。(とにかくトラムは車体フォルムがかわいい…)
ちなみに、バスやタクシーの乗降場の位置を調べる際にはG〇〇gleマップで「町の名前 CTM もしくは Taxi」と入力すると便利です。
私はあまり使いませんが市内バスも50円程度で利用でき乗りこなせると節約旅になるかもしれません。
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モロッコの通信環境
そうそう、ネット社会の現代は通信手段も気になるところですよね。
海外ローミング(データ通信)サービスやグローバルWi-Fiも便利ですが、アフリカ諸国は対応エリア外の場合があるため事前確認が必要です。モロッコの場合、都市部の空港やホテル、カフェなどではフリーWi-Fiが利用できる施設も充実していますが、SIMカードを購入することをお勧めします。Maroc Telecom、Orange、Inwi の3社があり、場所や時間帯により若干の通信速度の差はありますが通信速度3~4Gで利用できています。各社アプリからチャージができる他、現地では通信会社のマークを店先に掲げている小売店でプリペイドカードの購入ができ、お店のおっちゃんに電話番号を伝えてチャージしてもらうこともできます。空港や駅、町中でも通信会社の店舗に立ち寄ってみてください。
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アジュール計画
もし隊員としてではなく、観光でモロッコを訪れる気分で調べると エキゾチックなモロッコ という表現をよく見かけますが、観光資源と言えば 世界遺産巡り に惹かれる方も多いのではないでしょうか?
モロッコの世界遺産登録数は9件で、なんと我が任地エルジャディダにこのうちの1か所があり、全件制覇していたことに気がついたので各地をご案内していきたいと思います。
ちなみに日本の世界遺産登録数は25件で世界11位です。(2024年現在)
モロッコの世界遺産
⚪︎ ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都 2012年世界遺産登録
⚪︎ マザガンのポルトガル都市 2004年世界遺産登録
⚪︎ エッサウィラ旧市街 2001年世界遺産登録
⚪︎ ヴォルビリス古代遺跡 1997年世界遺産登録
⚪︎ テトゥアン旧市街 1997年世界遺産登録
⚪︎ 古都メクネス 1996年世界遺産登録
⚪︎ アイト・ベン・ハドゥの集落 1987年世界遺産登録
⚪︎ マラケシュ旧市街 1985年世界遺産登録
⚪︎ フェズ旧市街 1981年世界遺産登録
いよいよ、首都ラバト から モロッコの世界遺産 を巡っていきましょう!
それでは今日のところは…
ビスラーマ ٩( ᐛ )و
※換算レートや町情報は2024年6月現在のデータであり、まーみんの主観 が含まれていることをご了承ください。
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